2019.10.28

読まなきゃ損!? 結婚式BGMをCD-Rで用意って実は…

CD-Rで用意すると?

 

 

今回は、CD-RでBGMをご用意しようとされている方は特に必読です。
「知らず知らずのうちに損!?」「えっ聞いてないんだけど・・」を事前に防ぐため、CD-Rで用意をして音楽を流す場合の著作権事情についてもう少し細かく触れたいと思います。

 

※本記事は、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)や一般社団法人音楽特定利用促進機構(ISUM)のサイト情報をもとにまとめております。もっと詳しく知りたい方は一般社団法人日本音楽著作権協会のHPや式場のプランナーさんに確認してみてくださいね。

 

これは知っておきたい!結婚式BGMの著作権8つのポイント』の中で、結婚式BGMの「著作権」について解説してきました。まだチェックできていない方はぜひ見てみてくださいね。

 

その最後では、このようにまとめさせていただきました。

 

①結婚式BGMは「私的利用」の範囲外となり、著作権が発生する

②著作権には「著作権」と「著作隣接権」がある

③演奏利用の場合は「著作権」、複製利用の場合は「著作権と著作隣接権」の手続きが必要

④ダウンロード音源やレンタルCDは、そのサービスの利用規約上NG

⑤演奏利用の場合は400円/1曲、複製利用の場合は2500円/1曲の著作権使用料

 

 

①あなたの式場はどう?

 

・・・・・・ここで「ん?あれ?」と思った方もいるのではないでしょうか。

 

「私の式場、CD-Rで用意しても大丈夫って言われたな」
「とくに著作権のこととか言われなかったなぁ」

 

そのため、CD-Rでご用意しようとされている方もいるのではないでしょうか。

 

CD-Rに焼きまわす場合にも、上記の④から著作権に則って複製利用する場合は、新品もしくは中古の市販CDを購入して、それをCD-Rに焼きまわす必要があるのです。

 

しかし厳密には、焼きまわされたCD-Rが、新品もしくは中古の市販CDを購入してコピーされたのか、ダウンロードしてコピーされたのか、レンタルCDからコピーされたのか、式場のプランナーの方や音響スタッフの方などが問い詰めることはないと思うので、ダウンロード音源やレンタルCDから、CD-Rにコピーされている方もいると思います。

 

そのため、何かしらの方法でCD-Rをご準備できたとしましょう。

 

ここで、BGMの利用方法について改めて整理すると、CD原盤を用意して再生する場合は「演奏利用」となり、CD-Rに焼きまわし再生する場合は「複製利用」となります。

 

つまり、⑤を見て頂くと、演奏利用の場合は400円/1曲、複製利用の場合は2500円/1曲の著作権使用料がかかるのです。

 

ということは、CD-Rで用意すると著作権使用料が高くなってしまうのです・・・

 

CD原盤で探すと、市販CDの購入費+400円/1曲、CD-Rの場合は、ダウンロード代やレンタル代+2500円/1曲、CD原盤を安く購入できれば、BGMにかける金額もトータルで下げられるかも。

 

そう思った方もいるのではないでしょうか。

 

 

②考えれること

 

「私の式場、CD-Rで用意しても大丈夫って言われたな」
「とくに著作権のこととか言われなかったなぁ」

 

そのような方はこのようなことが考えられます。

 

①複製利用を見込んだ著作権使用料が「音響照明利用料」や「会場費」としてお見積りで請求されている・・?
②発生する著作権使用料の合計を、式場側が負担している・・?
③もしかしたら、著作権の手続き自体をその式場がされていない・・?

 

それだけ、著作権事情が複雑で新郎新婦のおふたりに説明するのが大変だったり、JASRACなどの著作権利団体へ楽曲使用の手続きをすることが大変かもしれないですね。

 

いかがでしたでしょうか。CD-Rでご用意をしようとされている方、少なくないと思います。結婚式は初期見積りから気づいたらこんなにお見積りが上がっていた、なんてこともあると思います。CD原盤で用意することで、金額的に少しでも下げられると新郎新婦のおふたりにとっては嬉しいですよね。